甘いものがやめられないのは、意志の問題じゃない
睡眠不足はわずか2晩で、脳に「お腹いっぱい」と伝えるホルモンを減らし、「もっと食べろ」と伝えるホルモンを増やす。眠れば、その欲求はたいてい引いていく。
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睡眠不足はわずか2晩で、脳に「お腹いっぱい」と伝えるホルモンを減らし、「もっと食べろ」と伝えるホルモンを増やす。眠れば、その欲求はたいてい引いていく。
起きた直後の20分、頭が動かないあの感覚には名前がある——睡眠慣性。朝型の人にも夜型の人にも等しく起こる。抜けるのを早めるのは、朝の光だ。
コーヒーは元気を作らない。カフェインは眠気のブレーキ物質アデノシンを遮り、ドーパミンの通りを良くしているだけだ。外したブレーキの代金は、夜に請求される。
目が「時計の信号」として読み取るよう設計された、特定の波長帯がある。夜型の人間を太陽に同期させ直したキャンプ実験があり、その信号と気分を結びつける研究も積み上がってきている。必要なのはガジェットではなく、光がいつ目に届いているかを知ることだけだ。
一晩眠らないだけで、扁桃体の反応は60%強まり、前頭前野との接続が弱まる。動じない心は鍛えるものだが、その配線は眠っているあいだに整えられる。
睡眠中に脳の老廃物が洗い流されるのは本当だ。だが「それを流す音」を売る動画は、決定的なものを持っていない。あなたの脳波を見ていない。
徹夜明けに覚えた英単語はなぜ翌日には消えているのか。海馬のリプレイと睡眠紡錘波——記憶固定の神経科学を知ると、「寝ることが最大の学習」になる。